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2022.01.31

日本の家は先進国最低レベル!?間違った省エネ住宅を選ばないために抑えておくこと

日本の住宅は、実は!先進国最低レベルのダントツに低い省エネ性能なのです。

中国や韓国などの近隣諸国よりも劣っており、現在の日本の省エネ性能は先進国と言ってはいけないレベルとなっています。

注文住宅を検討している方はこの現状を知って、世界の基準を見るべきです。

 

 

 

 

最低レベルになった原因


①省エネ性能の低さ


日本の従来の家は、夏の湿気を基準に考えられてきたもので、断熱材が入っていない家があったりと断熱性能が低いものが採用されていました。
現在、4段階の断熱性能等級があり、断熱性能等級4が最高ランクとされています。
この基準は、22年前の2000年に設定されたものであり、1986年頃のドイツの省エネ住宅を基に設定された基準となります。
住んでる家が結露したり、断熱性能が低かったりするのは30年以上前の基準が原因です。
ですので、日本の現在のこの基準は他国から見たらとても古いのです!!


②省エネ住宅が義務化されていない


当然、義務ではないので「省エネ住宅を建てなくてもいい」ということになってしまいます。
なので、ローコストメーカーや安い建売住宅を売る「省エネ住宅を建てていない業者」が非常に多いのが現状です。
大手ハウスメーカーでも20年以上前の基準のままのところが多く、国として義務化していないことが先進国最低レベルになった原因なのです。
省エネ住宅は明確には定義されておらず、「オール電化だから」や「断熱材を使っているだけ」で省エネ住宅だと謳っているメーカーもありますので注意しましょう。
省エネ住宅はおそらく2023年に義務化されますので、今お家造りを検討中の方は重要視しておきましょう!
そして、断熱性能等級4を超える基準が2022年に設定される予定です。
春頃には、ZEH住宅相当の基準が断熱性能等級5で設定されるでしょう。
断熱性能等級5は、等級4に比べてエネルギー消費量を約20%以上節約できますので、光熱費などのランニングコストを大きく抑えることができます。
その後は、秋にかけて断熱性能等級6・7まで予定されていますので、今後日本の住宅性能は急成長するはずです!


省エネ性能の低い家のデメリット



省エネ性能の低い住宅は初期コストが低いメリットもありますが、失うものが多すぎます。

①空調負荷によって電気代(光熱費)がかかる
②結露やカビが起こりやすく、ヒートショックなどの健康被害を受けやすくなる
③部屋の温度差による不快感がある
家の温度差で発症する「ヒートショック」による日本の死亡者数は世界一です。

省エネ性能の高い家を求める上で重要なのが「断熱性能」と「気密性能」です。
例えるならば
断熱性能 → 「セーター」
気密性能 → 「コート」
セーター(断熱性)だけでは隙間が多く、風が吹くと寒いので、風・隙間を遮断するコート(気密性)が必要です。
体温をセーターとコートの2つで保温することが大事で、今の日本の住宅は薄いセーターのみなのです。
断熱性能を良くするには「セーターを分厚くする」、気密性能を良くするには「コートを着る」ことが必要です。

断熱性能と気密性能は「UA値」と「C値」で表すことができ、0に近いほど性能が高くなります。
UA値とは、家全体から逃げる熱量を家の表面積で平均したもので、「外皮平均熱貫流率」を表す数値。
C値とは、家全体のすき間を合計した面積を床面積で割ったもので、「相当すき間面積」を表す数値です。
UA値は0.46以下であれば高断熱で、C値は1.0以下であれば高気密です。
メーカーにより様々な工法がありますので、今後気になったメーカーにこの二つの数値を聞いて、比較してみましょう。


メーカーを比較する際のポイント

①省エネ性能はどんなことがなされているか把握しよう。

②断熱性能と気密性能を「UA値」と「C値」で比較しよう。

今回のまとめ 今回のまとめ
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